チック症とは何?
チックとは、一種の癖のようなもので、トゥレット症候群も呼ばれる、突発的な行為を無意識に続けて起きる障害です。
目のまばたき、咳ばらい、首を振る、足をゆするなど、一見するとその人のクセのように見える行動です。
この癖のような行為が慢性化して、無意識に続けて起きる障害となると「チック症」と診断されます。
子供から大人まで年齢を問わず症状が見られますが、特に乳幼児期から学童期の子どもに多いと言われています。
12歳以下の子供の約10~20%に発症が見られ、6~7歳の時期の児童が最も多いそうです。
チック症の明らかな原因はまだわかってないそうです。
しかし、神経伝達物質であるドーパミンが関与しているという考えが主流だとのことです。
チック症の種類は何?
チック症が1年未満で自然と治まる場合を「一過性チック」、1年以上継続して固定する場合を「慢性チック」と言います。
心と体の成長期の子供に見られるもので、慢性的なチックであっても、思春期を過ぎると自然に治癒するケースも多いようです。
また、チックの症状は、大きく分けて「運動チック」と「音声チック」が挙げられます。
運動チックは、目をパチパチ瞬きする、首や肩を小刻みに振る、といった単調な行為が出るものです。
音声チックは、咳払いや鼻をすする、舌打ちをする、といった音声的な行為を発してしまう症状です。
運動チックと音声チックともに、自身が無意識のうちに上記のような行動をするのが特徴です。
チック症と抜毛症
チック症と似た病気に、抜毛症(トリコチロマニア)があります。
無意識に髪を抜いてしまう疾患で抜毛癖とも呼ばれます。
ウィズのお客様でも、自分の髪を無意識に抜いて頭皮が露わになってしまい、医療用ウィッグを購入される事例が多くあります。
チック症と抜毛症、いずれも自分自身を神経質に気にしてしまい、これがまたストレスとなって無意識に癖のような行動を行っているのです。
深く思い悩むことでさらに症状が悪化することもあります。
何度も何度も無意識に抜いてしまい、毛が生えない状態になっている方もいらっしゃいますが、ウィッグは脱毛部をカバーすると同時に、実は毛を抜く予防ツールとしても使用できます。
通常、抜毛症の方は頭の毛は思わず無意識に抜いてしまい、本人にはその行為がすっきりするのだと思います。
ウィッグの毛は自分の頭皮ではないので快感はなく、またウィッグの毛は構造上あまり抜きやすくはないので、無意識の行動が止まることも多いようなのです。
無意識なことは止められないのですが、物理的に遮断して自分の毛を抜かないようにする方法としては、医療用ウィッグはよい道具なのではないでしょうか。
ストレスを溜め込む前に医療用ウィッグで負担を軽減することも一つの方法と言えます。